2011年2月3日木曜日

財政出動論10 目次(〜9)

・(あらためて)政府の負債償還能力は、政府自体の資産や負債の大きさではなく、一国経済の活力、成長力に依存していることについて述べています。

・政府の財政赤字の原因=①市場だけでは供給が過少となっているサービスの供給(どの程度供給すべきかで大きな政府と小さな政府論の対立=長期の問題)、②需要不足を補うための財政出動(短期の問題)という二つの問題が混同されていることを主張しています。・・・・・・・ちょっと整理不十分

 政府の累積債務が、国内の個人金融資産額を超えない間は国債は消化できるが、それ以上では財政破綻するという説がナンセンスであることについて書いています。

・様々な需要不足対策の評価を整理しています。

・さまざまな需要不足対策(短期の視点の景気対策)を評価する前提として、需要の意味・範囲を整理しています。・・・・・・・・

・リフレ派と反リフレ派がなかなか見解の合意に至らない原因と考えられる『短期』と『長期』の違いを整理しています。

橋本財政改革が財政赤字の水準をかえって拡大したこと。また、それから逆に財政出動の影響の大きさを付言しています・・・・・

・大恐慌期の金融緩和政策と恐慌からの回復との間に因果関係が見られないことを、金融機関の資金運用先から明らかにしています・・・・

・大きな不況《重不況》からの回復対策としての財政出動を主張するという立場を表明するとともに、財政出動に有効性がないのではないかと私にしばらく考えさせた問題について、あらためて整理しなおします。・・・・

・「支出」ベースのデータに基づいて大恐慌期の財政出動に有効性がなかったとする見解について、実質的に経済活動に影響を与える「発注」ベースの視点が欠けている問題があることを指摘します。・・・・